スマートフォンは無線で通話やデータ通信をしているから無線機器。4Gや5G、WiFi、Buletoothはすべて無線通信。無線局には免許を取得して利用されているものがあります。免許と聞いて真っ先に思い浮かぶのは運転免許証だけど、無線の免許ってどんなものだろう。
無線局とは
無線局を開設するのにあたり(無線設備を使うのにあたり)、免許が必要になるものがあります。
免許ってことは、使う人が免許を取らないといけないの? 無線設備と無線局は違うんですか?
無線機や無線装置は無線の設備になりますが、その無線機を操作する人を含めると、無線局と呼びます。
無線局とは無線設備および無線設備の操作を行う者の総体をいう。


携帯電話(スマートフォン)も無線設備で、利用者を含めると無線局になるんですね。
免許の手続きについて
次の表は、総務省がWebサイトにて公開している免許の手続きを分かりやすいように色分けしたものです。


一般の無線局免許手続き
一般となっていますが、次に説明する技術基準適合証明の未取得機器や特注機器など、個別の審査が必要な無線局に関する手続きとなります。ですので公共用途やプロ向けの無線設備が主となります。
技術基準適合証明について (略して技適)
まず、技術基準適合証明にて2つのパターンがあります。
①技術基準適合証明
登録証明機関にて、無線設備1台1台について試験等の審査を行ったうえで証明を行います。
②工事設計認証
無線設備が技術基準に適合しているかどうかの判定について、その設計図(工事設計)及び製造等の取り扱いの段階における品質管理方法を対象として、登録証明機関が行う認証制度です。主として量産品となります。
携帯電話を1台ずつ、検査機関で検査するのは現実的ではないですよね。メーカ責任でしっかりとした設計、品質管理を行うことで認証が得られます。
無線設備の適合証明・免許有無による代表例一覧表
分類のA〜Eは上表で示した区分になります。
| 分類 | 名称 | 特徴概要 | 代表的な製品・用途例 | 主なユーザー層・用途 |
| A | 一般の無線局 免許手続 | 技適未取得機や自作機を含む、個別の審査が必要な無線局。プロ・公的用途が中心。 | ・消防、警察、防災行政無線 ・テレビ、ラジオ放送局の送信機 | 官公庁、テレビ局 |
| B | 技術基準適合証明を受けた無線設備を使用した無線局の免許手続(包括免許・検査不要) | メーカーが技適を取得した機器を使用し、かつ手続きが簡略化(包括免許等)されたもの。 | ・デジタル簡易無線(免許局) ・携帯電話(包括免許) | 企業(工場、建設現場、警備業など)、携帯キャリア(ドコモ、au、softbankなど) |
| C | 技術基準適合証明を受けた無線設備を使用した無線局の免許手続(免許不要) | 技適マーク付きの製品を購入すれば、誰でも自由に使えるもの。(免許不要) | ・特定小電力トランシーバー[特小] ・特小テレコントローラ(クレーン操作など) ・Wi-Fi 機器 ・Bluetooth 機器 | 一般消費者、企業(工場、建設現場、警備業など) |
| D | 技術基準適合証明を受けた無線設備を使用した無線局の登録申請手続き | 技適付き機器を購入後、総務省への登録申請で使えるもの。レジャー・レンタル可。(登録局) | ・デジタル簡易無線(登録局) | 企業(レンタルを含む)、一般消費者(レジャーなど) |
| E | 技適・免許不要 | 出力が極めて微弱で、他への影響がないため法的に規制されないもの。(微弱電波) | ・FMトランスミッター ・車のワイヤレスキー ・テレコントローラ(クレーン操作など) | 一般消費者、企業(工場など) |
大きくは、免許が必要なもの(免許局)、登録が必要なもの(登録局)、免許も登録も不要なもの(ライセンスフリー)に別れます。
無線設備において利用できる周波数他帯域は決められています。例としてデジタル簡易無線は免許局と登録局がありますが、異なる周波数帯域が使われています。
利用する周波数が被って使えなくなったりしないんですか?
重要な無線局(例としてテレビ局)については独占的に周波数が割り当てられていますので、被ることはないのですが、免許不要で誰でも使える無線機では周波数が被って使えなくなる可能性はあります。
なんの運用ルールも無しに無線機器を使用すると問題が出ます。よって、特に無線機を多数利用する企業では、周波数の管理をしっかりと行う必要性が出てきますね。
周波数管理について著者の体験談 : 電波(電磁波)を出すのは無線機だけとは限りません。色々な工場内の設備からノイズが発生して妨害になっているケースもありますし、近隣の工場の電波が飛来してくる場合もあります。著者もダイポールアンテナ、電界強度測定器、スペクトラムアナライザやレコーダ(長時間記録のため)等を用いて、工場内の電波測定を行ったことがあります。射出成形機やプレス機が動作した時、天井クレーンが動いた時、水銀灯ランプが点灯した時など、様々な状況でノイズが発生するのを見ました。また他の工場から電波が飛んできて周波数が被ってしまっていたためチャンネルを変えたり。また、詳しい説明はここでは割愛しますが相互変調にて問題が発生していた例もありました。無線は有線に比べて障害が発生した時の問題の特定が難しいという面があります。(難しい分、解決できた時には達成感があるんですけどね)
免許の期限
運転免許証と同じで、無線局の免許には期限があります。
免許を受けている無線局が免許の内容及び法令に定める事項に適合しているか否かを一定の時期ごとに確認するために検査も行われています。
例として国土交通省にて使用されている多重無線通信装置などの免許の有効期限は5年で、定期的な検査を実施しています。(総務省検査)
期限があることを覚えておいてください。
わかりました。
携帯電話の人口普及率は100%を有に超えてるから、ものすごい数の無線局があるってことだよね。”無線局”というと大げさに聞こえるかもしれないけど、自分の携帯電話(スマホ)から日本全国や海外にだって通話ができる。私が無線を使って発信できる局になってるんだ。今日は、あの人と何を話そうかな・・・








